織り物体験

2025年2月7日

ずっとやりたかった織り物を体験してきました。
いつも情報は見ていたものの、ワークショップの機会が少ない上、定員もわずか。都合が合う日時で予約が取れないこともあり「いつかいつか」と先延ばしにしていましたが、ついに参加することができました!

私はなぜかとても織り物に惹かれている。出来上がる模様も好きだし、日常遣いできるのもいい。
経験ほぼ0名くせに、いつか自分専用の織り機を持って老後は自宅でひたすら織り物をしていてもいいんじゃないか?と妄想まで膨らませている。

そんなわけで念願の織り物教室。私のために準備されていた織り機にはすでに経糸(たていと)が張られていて、緯糸(よこいと)を通していくのが今回の私のミッション。慣れない手つきに戸惑いながらもだんだんとシンプルな作業に自分なりのリズムを見つけはじめる。周りの織り機の音が聞こえてきたり、おしゃべりとか、BGMとか、コーヒーの香りとか、時々外の景色を眺めたり、自分の周りの世界を感じながら作業に没頭してく。

うーん。やっぱりこういう作業、私好きかも!

想像はしていたけど織り物ってとっても瞑想的。シンプルな作業を積み重ねていくと思考が静かになっているのがよくわかるし、ちょっと気が散っていると緯糸(よこいと)を通す方向を間違えたりする。

織り物というと、ヨガのトレーニングを受講していた時、瞑想の最終段階であるサマーディ(三昧)について、経(たて)と緯(よこ)の糸を織り成して一枚の布を作るようなものだと説明されたことを思い出します。まさに「今ここ」をひたすら重ね続けて得られる集中状態の賜物なんだな。

染色家の志村ふくみさんは、経糸(たていと)が運命、緯糸(よこいと)が生き方、と表現したそう。
一度張るとそれを織り終えるまで変えることができない”経糸(たていと)”と、瞬間瞬間を織り込んで常に変化させることができる“緯糸(よこいと)”。まるで人生のようですね。

なんだか奥深い雰囲気になってしまいましたが、純粋にモノを作ることを楽しみたい。また参加したいと思った織り物体験でした。

自宅に持ち帰って仕上げ作業を終えたカシミヤストールは早速私の首を温めてくれていて、これから春まで大活躍してくれそうです♪